ウェディングドレスとともに結婚式に欠かせないアイテムの1つが花嫁さんをより華やかに引き立ててくれるお花「ブーケ」です。今回はそんなブーケの相場や由来、さらに人気の演出「ブーケ・ブートニアの儀式」をご紹介します。
ブーケ・ブートニアについて
結婚が決まってまずは式場やドレスを決め、料理や披露宴の演出など結婚式に関する様々な内容の打ち合わせをする中で、特に会場装花やブーケなどお花の値段が予想以上に高くて驚かれる方も多いのではないでしょうか。お花にかかる値段が一番当初の見積もりよりも高くなったという声もよく聞かれます。
会場装花やブーケは制作にとても技術が必要で手間がかかりますし、生花を使う場合は挙式や披露宴の時間に一番良い状態になるようお花を厳選するため実際に使用するよりも余分にお花を仕入れなければいけないので作る側としては決して法外な値段ではないとは思うのですが、結婚って最初の予定よりもあれこれとお金がかさんでいってしまうし、やはり日常の感覚では「高い!」って思いますよね。
ブーケの相場は?
一般的にホテルや式場などと提携しているところでブーケ(新郎ブートニアとセット)をお願いすると、丸いラウンドブーケで3万円前後から、長く下に伸びたキャスケードブーケでは4万〜5万円以上というのが大体の相場だと思います。デザインが凝っていたり、高価なお花を使ったりさらにお花の量が多ければもっと高額になるでしょう。外部のお花屋さんやフラワーデザイナーに依頼すれば安くできる場合もありますが、持ち込み料がかかることもあります。
そもそもブーケって必要?
花嫁さんがドレスを着てお花を持つのが当たり前になっているけど、そもそもブーケを持たないといけないの?ブーケって何?という疑問を持つ方もいると思います。もちろんブーケを持たなくては結婚できないというものではありませんが、やはりお花は祝福の場を象徴するアイテムですし、写真を撮る際も華やになり花嫁さんをより美しく彩ってくれます。
ブーケの由来
大昔のヨーロッパで始まったと伝えられているブーケとブートニアの由来は諸説ありますが一般的なのはこんなロマンティックなプロポーズから発祥したというお話。
昔々ある1人の男性がいました。
彼は愛する彼女と結婚したいと思い、彼女の家に行く道すがら野に咲くお花を一輪一輪摘んでいきました。
そして彼女の家に着いたときに出来上がった花束を差し出しプロポーズしました。
彼女はOKの返事として花束を受け取りその中の1輪を男性の胸元に挿しました。
ブーケ・ブートニアの儀式
ブーケの由来を元にした「ブーケ・ブートニアの儀式」という演出も人気があります。
いくつかやり方はありますが・・・。
人前式の形としてプロポーズの成立を列席者に証人として見届けてもらう
- 挙式前に列席者にお花を配っておく
- 新郎が入場する際に一人一人からお花を集めて花束にする
- 後から入場した新婦にプロポーズの形として渡す
- 新婦はOKの返事として花束から1輪抜き新郎の胸に挿す
披露宴の入場の演出で
- 各テーブル(ゲスト)にお花を配っておく
- 披露宴入場やお色直しの再入場の際にテーブルを回りながら新郎がお花を集める
- 全て集めたら花束にし新婦に渡す
- 新婦は花束を受け取り花束から1輪抜き新郎の胸に挿す
新郎の胸に挿すお花を工夫したり、スムーズにお花を集められるようにゲストに協力をアナウンスしたりと事前の準備が少し必要になりますが、ゲストも一体になって新郎新婦の新しい門出を祝うことができる素敵な演出です。
これと同じ形で集めるお花に12本の赤いバラを使用する「ダーズンローズセレモニー」というものもあります。これはダーズン=1ダース12本のバラを恋人に贈ると幸せになるという習慣を由来にした演出で12本のバラには「愛情、永遠、幸福、感謝、誠実、尊敬、信頼、希望、真実、情熱、栄光、努力」という意味が込められています。
こんな風に結婚式のブーケとブートニアは永遠の愛を誓い新しく幸せな家庭を築くカップルの象徴だと知るとただの飾りではなく大切なウェディングアイテムだと思えてくるのではないでしょうか。